2018年 12月 05日
身近な小さな道具で作る木のスプーン。道具と作り方。
昔メキシコで旅をしながら路上でアクセサリー売りをやってた頃から、
ハンドメイド・雑貨DIY部門に応募します。
ずいぶんいろんなものを作ってきたけど、
最終的に落ち着いたのが木彫り。
足して足して作り上げるのより「削る」っていう引いて生み出す方が好きらしい。
路上でモノヅクリをしていたのがハジマリのせいか、
電動工具とか大きな機械が苦手で基本的には手道具を使います。
スプーンやアクセサリーを作る道具たち。
◎小刀
オルファの刃が収納できるタイプの小刀。いろんなものを試したけれど、けっこう力いっぱい使うので、柄がとれてしまうタイプのものはすぐに壊れてしまう。あと、やっぱりどこででも木を削れるように持ち運びたいので(路上だった頃のクセ)、この収納式に落ち着いた。これはステンレスで錆びないし、研ぐこともできるし、面倒くさければ刃だけ売ってるっていう便利なもの。
◎鉈
以前はざっくり割った丸太から小刀だけで削りだしていたんだけれど、やっぱり大変だった。それでずっと探していたのが、これ。小振りで片刃で軽めの鉈。あんまり高いものは買えなくて、かと言って適当なものも嫌でずっと探してたら、あった!リサイクルショップの奥の方に忘れられていたぼろぼろの鉈。でも、探していたものばっちり!なんかどうでもよかったみたいで¥200で買えた。錆びを落として、八朔の木から柄を作りつけかえて刃を研ぎなおした。
これで、スプーン一本にかかる時間が30分は短くなった。
◎丸ノミ
ほとんどなにも道具がなかったころは、彫刻刀の丸で匙の部分を削っていたんだけど、やはり丸ノミはすごい。曲面にカンナをかけるような感じで彫っていける。ただ、研ぐのが難しくてまだまだ修行中。
◎彫刻刀
細かい彫りを生み出すのに必需品。この切り出し1本でデザインは彫りだします。大事なことは彫り目、刃の跡がどんな感じか。こういう日本の刃物はおもしろいもので、切り出しでアクセサリーを彫り始めたら料理の時の包丁さばきも上手くなった。刃物の特性はどんなものでも同じってことですね。
木のスプーンは丸太の状態から作り始めます。
割ってだいたいの形を出すまで鉈を使う。小刀で荒削り。
磨き始める。
彫刻刀で模様部分を彫って、仕上げの艶出しをすれば完成。
木は堅くて丈夫な広葉樹を使う。でもそれぞれの木がどんな特性を持ってるのか、
自分の手で扱ってみなくちゃわからない。
木の種類もたくさんは知らないし、まだまだ修行中だなーと思う毎日です。
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by mitikusaya
| 2018-12-05 10:14
| 道草メモ
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